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線路の無い黒い2両電車 その2
 凄まじい針のように尖った岩が集まってそそり立つような、ものすごい絶壁と透き通るような青い海が見えてきた。その針と針との間をくねくねと、とても上手にくぐり抜けて行く。
 今まで見た事の無いような、美しいお祭の村を通り過ぎ、土壁や石壁の建物が並ぶ随分古そうな街に入ると、通りは石畳で、線路はその通りに沿って進んで行く?「線路を走ってる?」

 何時しか眠ってしまった私は、電車の止まる音で目を覚ました。車内は大分込み合っていて、降りようとした隣の男が私に話しかけた。「面白かったねー!また会いましょう。何時もこの電車でしょ?」と言って降りて行った。
 乗客が大分減って少なくなった社内を見渡すと、数人が私に笑顔で手をふって見せた。次の駅で私は降りた。
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【2011/03/21 16:29】 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
線路の無い黒い2両電車
 何時ものように職場に行く為に電車に乗った。晴れていて気持ちがいい。運良く座れたので、うとうとしているうちに、電車は地下に入ったので、そろそろ降りる駅が近いなと思った。
 ふと目を覚ますと、明るくてもう電車が地下からぬけ出ている事が分かる、まずい!寝過ごしてしまったらしい。何処だろうここは?
 車窓から見た風景は、今まで見た事の無い街だった。車内放送が「次は終点◯◯駅です」いやー終点まで来てしまったのか。まったく知らない駅だ。電車が止まって、降りて行くと私と同じように乗り越した乗客が、私を含んで5,6人いた。電車の運転手に聞くと「この電車は戻らないんだよ。戻る電車はあそこに見える、線路の無い黒い電車なんだけど」と言う。
 見てみると丘の上のこの駅から、なだらかに降りて行った所に、それらしい黒い2両連結の電車があった。運転手とその助手らしい二人が「あの電車に乗って下さい」「しばらくしたら出発しますから」…と言ってから「アレッなんていう奴らだ、走り出しちまったぞ」確かにその電車はゆっくり動き出していた。運転手が「しょうがないなー!乗って下さい、追いかけますから」私たちは急いで乗って来た電車に戻った。
 電車は丘を段々降りて行ったのだが、まったく追いつかない。その内、車窓からは山裾に広がる畑や、池や、林が見え、ゆっくりと曲がりながら流れてくる川を渡って電車は走った。家が見当たらなかったが、さほど不思議には思わなかった。それは綺麗な景色だった。いいなーあの川で釣りがしてみたいな、2,3日ここいらへんに泊まって歩いてみたいな。そんな事を考えながら黒い線路の無い電車に追いつくのを俟った。
yume 運転手とその助手らしい二人は、とても気の良い人たちで、私たちに楽しそうに話しかけた。「この先に面白い所があるんだよ、ナッ!」「うん そうそう!あそこで一度止まりますか?」何だって?電車をかってに止められるのか?
 しばらくして林の中に入って行くと、家が数軒見えて来た。その1軒の家の前で電車は止まった。
そこでは、外に出した机に黒い物が山のように積まれており、売っているおじさんがいた。「これは何だ?いやに硬いな」そう言うと、運転手が「これねー、おっきーでしょ!ここいらへんで取れるナマズなんだよ。干してあって美味しいんだぞ」と言って小さな固まりを自分も食べながら私にくれた。
 「ウムッ美味しいよ、なかなかいいじゃない!これがナマズなの?」「あのおじさんが作ってんだけどね、なかなか良いでしょ」見るとおじさんは、ちょっとだけにやりとした。
 そのおじさんの向こうには、煉瓦ばかりで出来た家があって、奥の方には小さく「バー◯◯/メニュー◯◯」と書いてあって、手前の部分は、カウンターより大分低いくらいの高さの煉瓦でできた壁があり、中は厨房らしい。何だかヴェトナムかアジアの何処かの町の食べ物屋のような建物だ。
 そのおじさんが「こりゃー俺じゃなくて、向こうにいるかみさんが作ってんだよ」指差した先は、道の反対側のこれも煉瓦作りの家で、機嫌の悪そうなおかみさんが座っていた。「ありゃーべトナムの女なんだよ」運転士が言った。「アーそれでか!」ナマズを食べた事の無い私なのに「珍しい味だしな」などと言ってしまった。何だか楽しい一時だった。他の乗客達も楽しそうに食べたり喋っていたりした。

 しばらくして、黒い2両電車は走り出した。…何時の間にか追いかけていたはずの線路の無い電車に乗っていた。確かに乗り心地が違う。運転手もその助手も何も言わなかった。それからもこの二人は、楽しい事や面白い事や沢山の話しをして、我々を楽しませた。「今の所まで1軒も家を見なかったけど?」と聞くと「アァ、あの林より前には人が住んじゃいけないんだよ」
 車窓から見える風景はまだまだ何時までも素晴らしかった。
 もう職場に行かなければ、などとは考えなくなっていた。   つづく

今朝見た夢より
【2011/03/20 13:14】 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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